子供プラモデル教室番外編 夏休みのジオラマ大作戦!!

夏の暑いさなか、一通のメールがKNPのホームページに届きました。その内容は「子供が自由研究でジオラマが作りたいというので助けていただけないでしょうか?」というものでした。

 

めずらしい問い合わせにどうしたものかと考えましたが、近隣のお母様からの相談ですし、出来るだけの事はしてあげたいと、サークル代表のおっくんと話し合いました。

とりあえずはおっくんが実際に会って話し合い。この時点でお子さんは2人だと判明。お兄ちゃんはモンスターハンターのジオラマを。おとうと君はガンダムのジオラマがつくりたいとの事。(で、できるかなぁ^^;)

 

おおまかな製作の流れを説明し、実際に100円ショップで材料を購入。後はメールでのやり取りで手助けをするという流れに。

上の写真はフォトフレームの上に木粉ねんどという素材でベースを製作中のところ。木々は水ゴケを使用。タミヤスプレーで着色してあります。(すげぇ!)

 

右の写真は起伏をつける為の岩。スチロールでしょうか。

適当な木の枝に水ゴケで葉の部分を製作。いや、ちょっとすごくないですかコレ。実際の作業にはまったく手を貸してあげてないんですよ。アドバイスだけ。

 

高級なマテリアルなんか無くとも十分ジオラマしてますよね。お子さん達も乗り気のようで「はやく続きつくろう!」とやる気マンマンの様子です。

 

お兄ちゃんの途中経過。当初はモンスターのフィギュアは既製品を使うのもやむなしかと思っていたんですが、出来ればモンスターも作りたいとの事。

 

ご家族とおっくん、私の休みが一致する日があったので、最終的な作業は実際に会ってお手伝いをする事となりました。

 

おとうと君の途中経過。塗装表現ですが海面がいい感じ。こびと図鑑のキャラかな?妙にマッチしてるなぁ・・・。ガンプラはどうしようか。

夏休みの終わりも迫る8月某日、ご親族の経営される喫茶店の一角をお借りしてジオラマ製作の追い込み。ベース部分はほぼ完成しているので後はメインのモンスターとガンプラ。おとうと君は「ズゴックがいい!」というので、おっくんと私のジャンク品を提供しました。

 

それぞれ必要な材料を買出しに出かけてから作業開始!

 

ハリガネを曲げてモンスターの芯となる骨格を作るお兄ちゃん。その表情は真剣そのものです。

 

まともにプラモデルを作るのは初めてのおとうと君。あせらずゆっくり作れば大丈夫。お母さんいわく「こんなに集中力が続くのは見たことがありません」ワハハ。

おっくんの手助けをかりてモンスターの骨格が完成。ナルガクルガあたりの翼竜をイメージしてます。「飛んでたら迫力でるかも」飛翔決定。自重が心配ですが・・・。

 

骨格に紙ねんどを盛りつけて形だし。ウロコのモールディングにはお母さんもアドバイス。「こうしたらもっと良くなるんじゃない?」だんだん形になってきました。

おとうと君のズゴック。おっくんのジャンク品がちょうど上半身しか無かったので、海面から半分だけ出す事にしました。境目には真綿をほぐして波しぶきを表現。「もうちょっとかなぁ。もういいかなぁ」悩むおとうと君。納得いくまでいじればいいよー。

 

お兄ちゃんのジオラマはここでタイムアップ。のこりは家に持ち帰って作業します。塗装したらどうなるか楽しみです。

 

おとうと君はほぼ完成!初めての完成品を前に満面の笑顔。

 

この日はこれで終了。経過はメールで伝えてもうらう事にして、帰路につきました。

おとうと君のジオラマ。ズゴック対ズゴック。どっちが勝つのでしょうか。あ。右側の茂みの中にズゴックを狙う歩兵が・・・。

後日送られてきたメールに添付されたお兄ちゃんのジオラマ。おぉー。迫力あるじゃないですか!木々も増えているし、モンスターが飛び上がった下の木々はなぎ倒されているのですね。お見事!ちっちゃいハンターもいます。翼竜の塗装もいいですね。

 

2学期がはじまり学校へ持っていったところ、大好評でとなりのクラスからも人が見に来るほどの人気だったそうです。

 

 

始めはちゃんと完成するのかどうか不安でしたが、なんとか形になって良かったです。子供達が楽しそうに作業をするのがなによりでした。

 

既製品や完成品がかっこいいのは当然ですが、こうして一から作った情景でありモンスターが世界でひとつの作品なのは言うまでもありません。今回のことを通じて物作りの素晴らしさを再確認する良い機会となりました。